「クロールの息継ぎがうまくできなくて、泳ぐのが怖い…」
「何ヶ月も練習しているのに、自分だけ上達しない…」
「プールに行くのが嫌になった…」
こういう経験をされるお子さんはとても多いです。
現に息継ぎクロールは、多くの子どもがつまずく“大きな壁”です。
実はこの悩み、センスや体力の問題ではないのです。
現役インストラクターとして10年指導してきた中で感じるのは、
多くの子どもがつまずく「息継ぎクロール」は、考え方、やり方を変えるだけで劇的に変わるということ。
この記事では、
- なぜ「息継ぎがうまくできない」と感じてしまうのか
- 時間がかかるのは誰でも同じ
- 「苦しい」を「ラク」に変えるポイント
この3つを、子どもにも保護者の方にも分かりやすく解説していきます。
この記事は、息継ぎクロール初心者が25M泳ぎ切れるようになるために、必要な考え方や練習法を簡潔に網羅した「ロードマップ」として作成しました。
いつでも見返せるようにブックマークして、何度でも挑戦してみましょう!!
息継ぎクロールにつまづきを感じるのは、多くの子どもにとって自然なことです。
💦なぜ息継ぎクロールはうまくいかないのか?
長く泳ぐためには、「呼吸」が重要になりますが、ここに大きなつまずきポイントが潜んでいます。
それは体力やセンスといった、個々の能力の問題ではありません。
泳ぎを習うすべての子どもに当てはまることなんです。
水中での息継ぎが難しいと感じる理由は、
① 日常動作の呼吸と水の中でおこなう呼吸は、やり方が違うから
② 息継ぎの時に「体を開く」という動作を正しく理解していないから
③ 複数動作が伴うため、呼吸への意識が薄れてしまうから
1つずつ、丁寧に解説していきます。
息継ぎクロールがうまくいかない理由①
日常動作の呼吸と水の中でおこなう呼吸は、やり方が違う
普段人は止まっていても、動いていても、そして寝ているときでさえ自然に呼吸をしています。
これは意識してやっていることではないですよね。
陸上での呼吸は、基本的にいつ、どのようにおこなっても問題ありません。
例えば口や鼻だけで呼吸もできるし、口と鼻両方を使ってもOKです。
ただ水の中は違います。
当たり前ですが、人は水の中で息を吸うことができません。
つまり泳いでいるときは、意識的に「吐く」と「吸う」をコントロールしなければなりません。
たとえば水中で鼻から息を吸ったらどうなるでしょうか?
当然ですが、鼻に水が入ってしまいます。(これがとても痛い!)
では水中で口をあけて息を吐いたらどうでしょうか?
ずっと吐いているならいいですが、吐くのをやめた途端、口に水が入ってきます。(水を飲むと苦しい!)
このように、水中では好きなやり方で呼吸すると、たいてい失敗してしまうのです。
水の中での呼吸は、「決まったタイミング」に「決まった呼吸法」でおこなう必要があります。
それは、水の中で「鼻から息を吐き」、水上で「口から息を吸う」というものです。
ただ息を吐いたり吸ったりするだけなのに、
呼吸法も違い、タイミングも違う。これが水の中での息継ぎが難しいといわれる最大の理由です。
息継ぎクロールがうまくいかない理由②
息継ぎの時に「体を開く」という動作を正しく理解していない
クロール息継ぎ時は、必ず体を動かして顔を水面上に出してあげる動作が必要になります。
その時にまだ慣れていない子どもは、どうしても頭を持ち上げて息を吸おうとしてしまいます。
すると体のバランス崩れ、沈みやすくなってしまうのです。
息継ぎクロールでは、
・できるだけ沈まない姿勢で(頭から足先まで一本の棒になるイメージ)
・呼吸をしながら(息を止めないように)
・前に進む(バタ足や手回しをする)
ことが基本です。
頭を持ち上げて息を吸うという動作は、まさに体が沈んでしまう呼吸のやり方なんです。
ではどうやって呼吸すればいいの?
答えは「腰から体を動かして、全身が横(顔はやや上)を向く姿勢をつくる」ことです。
「???」となった方、気持ちはよ~く分かります。
長くなるのでここでは割愛しますが、後の記事で詳しく解説しますね。
息継ぎクロールがうまくいかない理由③
複数の動作が伴うため、呼吸への意識が薄れてしまう
人は水の中では自由に息を吸えないので、水中で息を吐くことに本能的な恐怖を感じやすいです。
それは子どもであればなおさら。
加えて、息継ぎクロールは呼吸だけでなくバタ足・手回しも同時にしなければなりません。
最初はやることが多すぎて頭がパニックになってしまう…なんてこともよく起こります。
すると、無意識に水中で息を吐かずに止めてしまうことが多いです。
動作と呼吸だと、どうしても動作の方に意識が向きやすいものです。
そこに「吐くこと」への恐怖感があれば、息が止まってしまうのも無理はありません。
ただ息を止めたまま泳いでいると、
・肺には前に吸った空気がずっと残っている
・ここから息を吸いにいっても、残った空気があって吸えない
・どんどん苦しくなっていく
という負のループに陥ってしまいます。
まずは、水中で息を「吐く」という行為そのものに慣れていくことが大切です。
簡単そうで、ここはしっかり練習しないと身につかないポイントなんです!

水中で「呼吸をコントロールする」。これが最初のステップになります!
😉自分のペースで覚えていくことが、最短ルートです!
ここまで、息継ぎクロールが難しいと感じてしまう原因を3つの視点からお話してきました。
「うちの子は長い期間ここでつまずいてる…」
「早くスイミングの試験で合格したい!」
という焦りや悩みもおありかと思います。
ですが息継ぎクロール習得は、最も難しいところと言っても過言ではありません。
そして、覚えるペースは人それぞれです。
もしかしたら、息継ぎクロールをすんなりできてしまう子もいるかもしれません。
逆に年単位でかかってしまう子だっているかもしれません。
私個人的には、ペースの「早さ」は全く問題ないと思っています。
事実、指導現場ではいろんなペースの子どもがいます。
いろんな泳ぎを覚えていく中で、どこが得意で、どこにつまずくかは子どもによって全く違います。
ただ一つだけ言えることがあるとすれば、まったくつまずかない子はいないということです。
最終的には、ほとんどの子が同じレベルになっていきます。
うちの子だけ…と悩む必要はありません!
大きく成長するための準備期間だと思って、優しく見守ってあげてくださいね。
次は息継ぎクロール習得に向けた具体的な練習のロードマップをご紹介します。
🫧水中で息継ぎができる体にする3つの練習
ここでは、前章で解説した3つの原因について、お家でも「今すぐ」できる練習から、プールでおこなう実践練習までご紹介していきます。
①まずはお家のお風呂でやってみよう!“ブクブクパー”練習
水の中で息を「鼻から吐き」、「口で吸う」の感覚を覚えましょう!
最初はお家のお風呂でもOK!鼻くらいまで水につけて息を出すことからはじめます。
↓
慣れてきたら、顔全体を水につけて同じように息を吐いてみましょう。
↓
吐けるようになってきたら、水の中で鼻から吐く→水から顔を出して口をあけ「パー」と吸ってみましょう。
↓
「吐く」「吸う」を止まらずに繰り返してみましょう。ここまでできたら、息継ぎ最初のステップはバッチリです!



最初はうまくいかないこともあると思いますが、まったく問題ありません!お子さんががんばって「吐こうとした」ことを褒めてあげてください。小さな自信を積み重ねていけば、必ず出来るようになりますよ!
②少ない動作で息継ぎをしてみよう
次は、バタ足+呼吸、手回し+呼吸といった、限定的な動作を組み合わせて息継ぎに挑戦してみましょう。
楽に足がつく深さのプールだと安心して練習できますよ!
・ビート板を持ってバタ足しながら顔を出し入れして「ブクブクパー」をやってみましょう。
一つ動作が増えるだけでも難易度が変わります。最初は1回だけでもOKです!
↓
・手回しと呼吸だけで練習してみましょう。
ここでは手回しのリズムに合わせて息を吐いたり吸ったりします。
手回しのリズムと呼吸のタイミングがポイントです。少しずつでいいので、つなげていきましょう!



最初は1回で止まってしまっても大丈夫!
続けようとする姿勢が何より大切です。
繰り返し練習すれば、必ずつながるようになっていきます!
③本格的に息継ぎクロールをしてみよう
いよいよバタ足+呼吸+手回しの息継ぎクロールに挑戦です!
たくさんの動作と並行して呼吸をするので、最初は混乱するかもしれませんが、少しずつトライしてみましょう。
1番大切なのは呼吸を止めないことです。
・まずはビート板を持って息継ぎクロールをしてみましょう。
↓
・補助具を使わずに息継ぎクロールをしてみましょう!
慣れないうちは、息を吸うときに頭を持ち上げて沈んでしまったりするかもしれません。
1つ1つの動作を、少しずつ丁寧に練習していけば、必ずつながるようになります!



最初からすべての動作を完璧にできているかよりも、
バタ足・手回し・息継ぎを同時にがんばっている姿勢に共感してあげてください。
コツが掴めれば自然と動きがつながり、長く泳げるようになりますよ!
まとめ
この記事では、息継ぎクロールで多くのお子さんが当たる壁とその解決策~実践練習までをロードマップ形式でご紹介してきました。
特に長く泳ぐ上で必要な、
①陸上と水中の呼吸法の違いを理解
②息継ぎのための「体を開く」動作の理解
③動作が伴っても呼吸を止めずに泳ぐ(吐くことへの恐怖をなくす)
この3つのポイントを大切にしてみてください。
これらを理解し焦らず、段階的に練習していけば、
息継ぎクロールは必ず上達します。
25mが完泳できる頃には、学校の水泳授業でヒーローになること間違いなしです♪
次のステップへ進みたい方は、こちらの記事をご覧ください♪
ステップ2↓


ステップ3↓


親子で使えるステップアップシート(仮称)作成中!
現在、ご家庭でお使いいただける息継ぎクロール完成へのロードマップ、お子さんへの声かけ法などをを1つにまとめた「親子で歩むステップアップシート(仮称)」を作成中です!
完成したら本記事内にアップロードしますので、お待ちください😊
また「うちの子は今ここでつまづいてる!」や「ここについてもっと深く知りたい!」などのご意見・ご要望があれば、ぜひコメント欄で教えてください!





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