「息が苦しくて長く泳げない…」
「水の中で息を吐くのが怖い…」
クロールの練習を始めた多くの子どもが、最初につまずきやすいのが“息”に関する部分です。
クロールの息継ぎがうまくいかないのは、センスがないからでも能力が足りないからでもありません。
ほとんどの場合、「自然な息継ぎのしかた(特に吐くことの大切さ)」をまだ知らないだけです。
息継ぎクロールの最初のステップとして、バブリング(水の中で息を吐く練習)から始めてみましょう。
水中で吐く感覚に慣れることができれば、「苦しい」「怖い」という気持ちは少しずつやわらいでいきます。
この記事では、
- バブリングの重要性を理解する
- 陸上と水の中での呼吸法の違いを理解する
- バブリング(吐くだけ)からボビング(吐く→吸う)にステップアップする実践練習
を、現場での指導経験をもとに、やさしく丁寧に解説していきます。
慣れない水の中という環境で、最初は「できない」から始まって当然です。
この記事を読んで段階的に練習を積めば、びっくりするくらい息が楽にできるようになりますよ。
息継ぎクロールの正しいはじめの一歩を、一緒に踏み出しましょう!
水の中での呼吸は、最初のステップが1番大事です!
バブリングの重要性を理解しよう!
他の記事でもお話したように、クロールは「息継ぎ」ができてはじめて楽につながっていきます。
裏を返せばどんなに形が良く出来ていても、呼吸が疎かになっていたらいつまでも苦しい思いをしてしまいます。
まずは水中で自然に呼吸ができる状態をつくることがファーストステップです。
陸上動作と同じように、「意識しなくても吐いたり吸ったりできる」状態になるのが理想的ですが、今はそこまでのレベルを目指さなくても大丈夫!
少しずつ水中での呼吸に慣れていきましょう。
「バブリング」「ボビング」って何のこと?
まずは水の中で息を吐くこと(「バブリング」)、吐く→吸う(「ボビング」)について解説します。
バブリングとは、顔を水につけた状態で息を吐くことで、息が“泡”のように見えることからついた名称です。
水泳業界では、水中で息を吐くことそのものをバブリング(息の泡を出す)と呼びます。
また水中で息を吐く→水上で息を吸うという一連の呼吸動作を「ボビング」と呼んでいます。
(以降は、吐くだけの動作をバブリング、吐く→吸うの動作をボビングと使い分けています。)
方法は違えど、陸上と同じく息を吐いたり吸ったりしながらいろんな動きをして泳ぎます。
息継ぎクロールが苦しいのは息を「吐けていない」から!
クロールの息継ぎがうまくできない子どもの多くは、原因を「うまく吸えていないから」と考えがちです。
確かに結果的には吸えていないことになりますが、吸えない根本の原因は「うまく吐けていない」からです。
吐けないまま泳いでいるというのは、こういう状態です。
・最初に吸った空気がずっと肺に残っている
・息継ぎの姿勢になって口を開けたけど、空気が入っているので新しい空気が吸えない
・そのまま戻って泳ぐ→どんどん苦しくなっていく
1回で終わりにするならこれでもいけるかもしれません。
しかし25Mなど一定距離を目標とするならば、息を止めたままでは到底泳ぎ切れません。
ではなぜ吐けないのでしょうか?
多くの場合、
・陸上とは違った呼吸法を理解できていない
・水の中という特殊な環境で息を吐くことに対する恐怖心がある
この2点が原因です。
陸上とは違った呼吸法を理解できていない
陸上ではほとんどの人が無意識に呼吸をしています。
逆に、「今から吐くぞ!」「今から吸うぞ!」と考えながらやっている人はほとんどいないでしょう。
しかし泳ぎながらの呼吸となると、そうはいきません。
水の中で息を吸うことはできないため、必然的に「吐く」か「止める」かの選択になります。
そして顔を水から出したタイミングで息を吸います。
なら「水中では息を止めて、顔が水から出たら吐く→吸うでいいじゃん!」と思った方もいるでしょう。
実はここにも落とし穴があるんです…。
息を止めたまま手足を動かしていると、それだけで息が「詰まった」感じがしてしまいます。
人は息を吐いているときがもっともリラックスできると言われています。
逆に息を止めていると、どこか切羽詰まった感覚に陥りやすいんです。
また泳いでいると分かると思いますが、息継ぎの時間ってとても短いんです。
限られた時間で吐くと吸うを同時にしようとすると、息継ぎの時間が長くなってしまいます。
長すぎる息継ぎは、体のバランスを崩す大きな原因になってしまうんです。
沈まずに、楽に長く泳ぐことを考えると、水中で吐く→水上で吸うの使い分けが、もっとも合理的です!
さらに吐き方、吸い方も重要になってきます。
鼻で息を吐き、口で息を吸う感覚
水の中では鼻でバブリングをし、顔が出たら口から吸うのが正しいボビング法です。
口でバブリングしようとすると、必然的に水中で口を開けることになりますが、これは水を飲んでしまうリスクが高くなってしまいます。逆にそれを恐れて口を小さくしか開けないと、十分に息を吐ききることができません。
息を吸うときも鼻で吸おうとすれば、顔についた水を吸い込んで痛いっ!となるリスクが高まります。
正しい呼吸法を身につけることで、痛い・苦しい思いを大きく減らすことができるんです!

最初は呼吸のしかたでさえ難しく感じると思います。
私も幼少期はこれに大苦戦しました(涙)
焦らず、確実に身につけることで、水中で息を吐くことへの恐怖感が減り、後の息継ぎクロールの質が大きく変わっていきますよ!
自然な息継ぎを身につける実践練習
ここからは誰でも今日から取り組める、バブリング、ボビングの具体的な練習をステップ毎にご紹介します!
まずはお風呂でバブリング!息を吐く感覚に慣れていこう
・リラックスしやすいお風呂でバブリングにチャレンジしてみましょう。
・最初は少量の泡でも出せればOK!息を吐いても「苦しくない」と思える範囲でやりましょう。
①鼻まで水につけて、ゆっくり泡を出してみましょう。←鼻から「ン~」と声を出すと、泡が出やすくなります!
②泡が出るようになったら、少しずつ吐く量を増やしてみましょう。←3秒くらい吐けたら完璧!
③今度は顔全体をつけてバブリングしてみましょう。
④お風呂でできるようになったら、プールで挑戦!(最初は確実に足がつく深さのプールでやりましょう)



ポイントは強く吐かないこと!
ゆっくり3秒ほど吐き続けることができたらバッチリです。
最初はうまく吐けなくても大丈夫。どんなに小さな泡でも、
「出せるようになった」ことが大きな一歩です!
鼻で吐く→口で吸う(ボビング)の一連動作に挑戦してみよう
・お風呂orプールどちらでもOK!吐くと吸うをつなげられるようにしてみましょう。
・鼻から「ブクブク~」、口で「パァ」と覚えましょう。
①まずは1回だけ、吐いて吸ってをやってみましょう。←吐くときに口が開かないように注意!
②ボビングを2回、3回・・・と連続でやってみましょう←10回連続でできたらバッチリ!
③プールで「ボビングジャンプ」に挑戦してみましょう。←これが10回連続でできたら100点満点♪
足がつく深さのプールで、頭まで潜ったら鼻からバブリング→プールの底を蹴ってジャンプ!水面上に顔が出たら、素早く口を開けて息を吸います。



ボビングがうまくできるようになれば、息継ぎの基本はバッチリです!
苦しくなったら途中で止めてOK。「水の中の呼吸って苦しくないんだ」と思えるようになるまで、根気強く練習してみましょう!
まとめ
今回は、息継ぎクロール習得の道のりで1番重要な「呼吸」について解説してきました。
ポイントは以下の3つです。
- 陸上と水中での呼吸法の違いを理解する
- 鼻で息を吐き、口で息を吸う感覚を覚える
- 実際に呼吸の練習をしてみる
特に、「吐く」ことを意識できるかどうか。ここが最重要です。
吐くことさえできれば、吸うことは自然についてきます。
最初は少ない回数からでかまいません。
少しずつ呼吸をつなげていけるようになっていきましょう!
無理なく呼吸が出来るようになれば、泳ぐことがもっと楽しくなりますよ💕
次のステップは、動作をしながら呼吸する感覚を理解し、より実践的な息継ぎクロールにつなげていきます。
↓呼吸の基本ができたら、次は動きながらの呼吸編にレベルアップ♪







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