息継ぎクロールに挑戦していく中で、「動きが加わると、急に息が苦しくなる」。
そんな壁にぶつかる子どもはとても多いです。
多くの場合、“息継ぎに必要な動作が一気に増えることで、体と意識が追いつかなくなる” ことが原因です。
息継ぎクロールでは、
・体を横に向ける
・息を吸う
・体を浮かせたまま進む
これらを同時に行う必要があります。
特に「体を開く」という動作は、苦手意識を持つ子どもが多くつまずきやすいポイントです。
この記事では「いろいろな動作をしながら呼吸する感覚」を身につけるために知るべきポイントを3つご紹介します。
ポイントは以下の3点です。
- 体を開いても沈まないこと
- 手足の動作を加わっても息を止めないこと
- がんばらなくても呼吸ができること
まずは“楽に呼吸できる状態”を知ることから始めましょう。
この記事の内容は、息継ぎクロール完成に向けた大切なお話になります。
一つずつ確認しながら、しっかりと理解できるようにしましょうね😊
もし呼吸の基本を学び直したい場合は、以下の記事を読み返してみてください♪

🖋️動きながらの呼吸は、なぜ苦しくなるのか?
「止まっているときは息ができるのに、動きをつけると急に苦しくなる」
この悩みは息継ぎクロール習得の過程で多くの子どもがぶつかる壁です。
これは呼吸や動作単体の技術不足ではなく、「呼吸と動作を同時に進行させる感覚と経験」が身についていないことが原因です。
動作が加わることで息継ぎクロールうまくいかなくなる原因には、主に次のようなものがあります。
- 息をするために「体を開く」という動作を知らない
→ 手っ取り早く息をするために頭やあごを持ち上げて、体が沈んでしまいます。 - 動作が増えると、呼吸への意識が抜けてしまう
→動作に意識が向いてしまうことで、呼吸が意識外になってしまいがちです。
この2つに焦点を当てて解説していきます。
① 息をするために「体を開く」という動作を知らない
息継ぎを習い始めの子どもは、多くの場合「息を吸う=頭を上げること」だと思っています。
そのため、息継ぎの時に反射的に頭やあごを水上に持ち上げてようとしてしまいます。
一瞬息は吸えるかもしれませんが、
体のバランスが崩れ、浮いていた体が一気に水の中へ沈んでしまいます。
泳ぎの基本は「浮くこと」です。
必要のない部分を持ち上げてしまうと、体は沈みやすくなり、
ただ息を吸っているだけで前に進めなくなってしまいます。
沈まずに息をするためには、
「体を横に向ける(体を開く)」という動作が必要になります。
頭から足先までを一本の軸で保ち続けながら横を向く…といった感覚です。
簡単に言えば、けのびでつくる一本の軸を、息継ぎクロールにも応用するイメージでOKです。
これは息継ぎクロールにおける重要なイメージであり、習い始めの多くの子どもはこの動きを理解できていません。
息継ぎクロールでは、
- 浮いた状態で(沈む原因となる動きをしない)
- 呼吸をしながら(体を開く)
- 進み続ける(バタ足や手回し)
これらを同時に行います。
ですが最初からすべてをやろうとすると、
体も意識も追いつきません。
だからこそまずは「体を開く」という動きのイメージを正しく理解することが、上手な息継ぎのポイントなのです。
② 動作が増えると、呼吸への意識が抜けてしまう
呼吸のしかたを覚えた皆さんは、いよいよ本格的に息継ぎクロールの練習に入っていきます。
息継ぎクロールでは、
「体を開く」「手を動かす」「バタ足をする」「呼吸をする」
と、いくつもの動作を同時に行う必要があります。
このとき多くの子どもは、呼吸に意識が向かなくなってしまうことがあります。
指導の現場では、こんな声かけをすることがあります。
「ふだん、陸上で呼吸するときに“今、息を吸おう”って意識してるかな?」
ほとんどの子が「していない」と答えます。
歩いていても、走っていても、寝ているときでさえ無意識に呼吸をしているはずなんです。
それと同じで、水の中でも本来は呼吸が“自然に行える状態”が理想です。
ですが、息継ぎクロールを始めたばかりの段階では
・体を動かすこと
・姿勢を保つこと
・前に進むこと
これだけで精一杯になってしまいます。
すると呼吸への意識が後回しになり、
気づいたときには息を止めてしまっている、ということがよく起こります。
これは呼吸が下手だからではありません。
単純に、同時に行う動作が多すぎるだけなのです。←ここが水中動作の1番難しいところかもしれません。
だからこそ最初から「全部を同時にやろう」思う必要はありません。
まずは
・一部の動作だけおこなう
・その状態で呼吸を止めずにいられる感覚をつくる
ここを大切にします。
呼吸が“意識しなくてもできる”状態に近づけば、
自然と動作にも意識を向けられるようになります。
息継ぎクロールは、
「動きながら呼吸する」技術ではなく、
水中で“自然に呼吸しながら動ける体”をつくることから始まるのです。
ま と め
この記事では、息継ぎクロールにつながる準備段階として、
体を開きながら呼吸をする感覚を身につけるための感覚を整理してきました。。
今回の目標は「速く泳ぐための呼吸法」ではありません。
ゆっくりでも自然な呼吸を覚えるため、
- 体を横に向けるイメージをつかむ(頭やあごだけで呼吸しようとしない)
- 体の向きが変わっても沈まない(一本の軸を保つイメージ)
- 動きの中でも呼吸が止まらない(自然な呼吸を目指す)
この3点を大切に考えましょう。
もちろんこれらは、覚えただけでできるものではありません。
ただまずは「どういう状態を目指すのか」を知ることは、とても大切です。
今回の記事は、
そのための土台づくりになります。
イメージがしっかりと定着するまで、何度でも記事を読み返してみてください。
次の記事では、
ここで整理した感覚をもとに、
実際に体を動かしながら練習していきます。
「どう動けばいいのか」
「どんな順番で練習すればいいのか」
を、具体的に見ていきましょう。
いよいよ、この感覚を使って実際のクロールの息継ぎへと進んでいきます。
焦らず、自分のペースで続けていきましょう。


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